夏休みの自由研究で酸性・アルカリ性を調べたい、あるいは家庭菜園の土壌のpHをチェックしたい。理科の実験でおなじみの「リトマス試験紙」が必要になる場面は、学校を卒業してからも意外と訪れます。しかし、いざ買おうとして近所のドラッグストアやスーパーに行っても、洗剤売り場にも文具売り場にも見当たらず、店員に聞いても首を傾げられることが多いのが現実です。
リトマス紙が見つからないのは、それが「実験器具」というニッチなカテゴリーに属しているため、一般的な小売店では取り扱いが極めて少ないからです。しかし、確実に置いている場所を知っていれば、ネット通販の到着を待たずに今日手に入れることができます。東急ハンズのような専門店へ行くべきか、ホームセンターの園芸コーナーを探すべきか、目的(水溶液の検査か、土壌の検査か)によっても正解ルートは異なります。
本記事では、2026年現在におけるリトマス試験紙(およびpH試験紙)の確実な購入ルートを提示します。マツモトキヨシなどのドラッグストアでの取り扱い実態から、ホームセンターで手に入る高機能なデジタル測定器、そしてダイソーやセリアで買えるのかどうかの最新情報までを網羅しました。あなたの知的好奇心を満たすための小さな紙片を、今すぐ手に入れるための地図をここでお渡しします。
リトマス紙・pH試験紙が買える店舗リストと優先順位
リトマス紙を入手するためのルートは、用途(簡易的な実験か、精密な測定か)によって使い分けるのが鉄則です。まずは結論として、購入できる可能性が高い店舗を優先順位順にリストアップします。
- 東急ハンズ、ロフトなどの大型雑貨店(理化学用品コーナー)
- カインズ、コーナンなどのホームセンター(園芸・工具コーナー)
- Amazon、楽天市場などのネット通販(確実・種類豊富)
- 一部の大型文具店(事務キチなど)
- ドラッグストア(※期待薄・取り寄せ対応が主)
- 100円ショップ(※店舗によるが期待薄)
東急ハンズ、ロフトなどの大型雑貨店
最も確実なのは、東急ハンズやロフトです。「サイエンス・理化学用品」のコーナーに行けば、赤・青のリトマス紙だけでなく、より細かくpH(ペーハー)を測定できる「万能pH試験紙(ロールタイプ)」や、ビーカー、スポイトなども一緒に販売されています。夏休みの自由研究シーズン(7月〜8月)には特設コーナーが設けられることもあり、入手難易度は最も低いです。
カインズ、コーナンなどのホームセンター
ホームセンターでは、売り場が2箇所に分かれています。
- 園芸コーナー: 「土壌酸度計」や「土壌測定液(アースチェック)」として、土のpHを測るためのキットが売られています。
- 工具・測定器コーナー: 工業用や水質検査用のpH試験紙が置かれている場合があります。
学校で使うような「赤・青の短冊状のリトマス紙」よりも、実用的な測定キットの方が充実しているのが特徴です。
Amazon、楽天市場などのネット通販
「近所にハンズがない」という場合は、通販が圧倒的に便利です。Amazonなら「リトマス試験紙」で検索すれば数百円から大量に見つかります。また、pH1〜14まで色で判別できる「ユニバーサル試験紙」や、デジタルpHメーター(1,000円〜)など、実験のレベルに合わせた道具を選べます。自由研究シーズン前には品薄になることもあるため、早めの注文が吉です。
ドラッグストアと100均での販売状況
身近な店舗で買えるのかどうか、多くの人が抱く疑問に答えます。結論から言えば「あまり期待できない」のが現状です。
- ドラッグストア(マツキヨ・ウエルシア)は「取り寄せ」が基本
- 100均(ダイソー・セリア)には「ない」と思った方がいい
- 例外的に売っているシーズン
ドラッグストア(マツキヨ・ウエルシア)は「取り寄せ」が基本
マツモトキヨシやウエルシア、スギ薬局などのドラッグストアでは、店頭在庫としてリトマス紙を置いている店舗は非常に稀です。「尿検査薬(ウリエースなど)」はありますが、これは医療用医薬品であり実験用ではありません。店員に聞くと「メーカー取り寄せなら可能です」と言われることが多いですが、到着まで数日かかるため、急ぎの場合は向きません。
100均(ダイソー・セリア)には「ない」と思った方がいい
「ダイソーにならあるだろう」と思って行くと、無駄足になる可能性が高いです。以前は文具コーナーや園芸コーナーで簡易的な試験紙を見かけることもありましたが、2026年現在は定番商品としての取り扱いはほぼありません。稀に「自由研究キット」の中に同梱されていることはありますが、リトマス紙単体を探すのは困難です。最初からホームセンターやハンズを目指すのが時間短縮になります。
例外的に売っているシーズン
唯一の例外は「7月中旬〜8月末」の夏休み期間です。この時期だけは、大型スーパー(イオンなど)の文具売り場や、100均の特設コーナー、書店の学童用品コーナーに「自由研究セット」としてリトマス紙が登場します。この時期を逃すと、一気に店頭から姿を消します。
用途別・選び方のポイント(リトマス紙 vs pH試験紙)
「リトマス紙」と「pH試験紙」は混同されがちですが、機能が異なります。目的に合わせて正しい方を選ばないと、実験がうまくいきません。
- リトマス試験紙(赤・青):
- 機能: 「酸性・中性・アルカリ性」の3区分を大まかに判定する。
- 用途: 小学校の理科実験、単に性質を知りたい場合。
- 特徴: 安価。色の変化が単純(赤が青ならアルカリ、青が赤なら酸)。
- 万能pH試験紙(ロールタイプ等):
- 機能: pH1〜14までの数値を、変色表と比較して細かく測定する。
- 用途: 土壌検査、水槽の水質管理、化粧品作り、より高度な自由研究。
- 特徴: 「弱酸性」や「強アルカリ性」などの強弱がわかる。1つで済むので便利。
自由研究で「いろいろな液体の性質を調べたい」なら、赤・青のリトマス紙で十分ですが、グラフを作ったり詳細なデータをとりたいなら「万能pH試験紙」を買うべきです。ハンズや通販では両方売っていますが、大人はpH試験紙を買う方が応用が効きます。
リトマス紙がない時の「代用方法」
どうしてもリトマス紙が手に入らない、今すぐ実験したいという場合、身近な野菜を使って「自作リトマス液」を作ることができます。これはこれで立派な自由研究になります。
- 紫キャベツ(レッドキャベツ)を使う方法:
- 紫キャベツを刻み、鍋で煮出す(または熱湯をかける)。
- 紫色になった煮汁を冷ます。
- この液に調べたいものを入れると、酸性なら「赤〜ピンク」、中性なら「紫」、アルカリ性なら「緑〜黄色」に鮮やかに変色します。
- この液を画用紙やコーヒーフィルターに染み込ませて乾燥させれば、「自作試験紙」の完成です。
その他、ナスやブドウの皮、朝顔の花、紅茶などでも同様の実験が可能ですが、紫キャベツのアントシアニン色素が最も色の変化がわかりやすく、おすすめです。
リトマス 紙 どこで 買える?に関するよくある疑問
リトマス紙の購入や使用に関して、よくある疑問をQ&A形式で解決します。
使用期限はありますか?
A: あります。
リトマス紙やpH試験紙は、空気中の湿気や光、二酸化炭素に反応して劣化します。古いものを使うと色が正しく変わらないことがあります。購入後は密閉容器やチャック付き袋に入れ、冷暗所で保管してください。数年放置したものは買い替えを推奨します。
土のpHを測りたいのですが、リトマス紙でできますか?
A: 難しいです。専用のキットを使ってください。
リトマス紙は液体に浸して使うものです。土に直接当てても反応しません。土を水に溶かして上澄み液を測る方法もありますが、正確な数値は出にくいです。ホームセンターの園芸コーナーにある「アースチェック液」や、挿すだけの「土壌酸度計」を使うのが確実です。
手で触っても大丈夫ですか?
A: 素手で触ると反応してしまうことがあります。
手汗(弱酸性)や皮脂によって、試験紙が変色してしまうことがあります。使用する際はピンセットを使うか、端っこを持つようにしてください。また、試薬部分は口に入れないよう注意してください。
赤と青、どちらを買えばいいですか?
A: 両方必要です。
「赤→青」の変化でアルカリ性を、「青→赤」の変化で酸性を確認します。片方だけだと、「変化しなかった場合(中性なのか、反応しなかった反対の性質なのか)」が判別できません。必ず赤と青のセットを購入してください。万能pH試験紙なら1本で済みます。
まとめ
2026年現在、リトマス紙を確実に手に入れるための地図は以下の通りです。
- 最も確実な場所: 「東急ハンズ」や「ロフト」の理化学用品売り場へ行く。
- 土壌検査や実用なら: 「ホームセンター」の園芸・工具売り場で測定キットを買う。
- 夏休みシーズンなら: 「大型スーパー」の特設ワゴンをチェックする。
- どうしてもないなら: スーパーで「紫キャベツ」を買って自作する。
「ドラッグストアにあるはず」という思い込みは捨て、最初からハンズやホームセンターを目指すのが正解です。実験は準備が8割。正しい道具を手に入れて、不思議な色の変化を楽しんでください。

